部落県ガチ終わり市衰退町19-19

10年近く前にPSPで通信して一緒に遊んでいた中学時代の同級生は全員働いている。もうゲームの通信プレイで遊ぶことはなくて、話してわかり合うこともないし、つまるところは一生道が交わることがないんだと思う。もはや引き返せないところに私は来てしまったし、彼女たちも同じように進んでしまった。

 

明らかに知的障害グレーゾーンだったのに認めたがらない親のせいで苦労してたYちゃん、父親が浮気したあげく無職になったから途中で苗字が変わったRちゃんと特に仲が良かった。いつも会うたびに狂ったようにMGSPWかPSPo2iで遊んでた。

 

Rはヒステリックで活火山のような人間で、しばしば発狂した。中卒の父親がそういう人間だったから自分も同じように怒ってしまうと話していた。発狂すると口を聞いてもらえなかったけど、次の日になったら全て忘れたように話しかけてきた。Yは頭が悪すぎて二桁の四則演算が出来なかった。柔道推薦で名前書けば入れる高校に進学が決まった後の入学前課題を1000円でやってあげたのを覚えている。

 

高校を卒業する前くらい、その頃にはもう数ヶ月に一回会うだけだったけど、高校卒業後の進路の話をしたらYは高卒で工場、Rは専門学校に進学するということだった。

 

数年経ってRが就職するころに、3人で集まった。Yが「もう嫌なんだけど。あたしはこの先一生**でライン工をやって生きていくの?てか今だから言うけど**で働くこと決まってから吐きそうになった」と言ってきた。

 

きっとYは今日も絶望している。