2018-01-01から1年間の記事一覧

鉄骨の上に座り、あるいは落ちないよう気をつけながら気怠げに燻らせるのは諦念と柔らかい死、掌に収まる冬を噛みしめる。どうやっても紫色には見えない溶ける曖昧の白色、吐息と混じり合って増幅する、あまりにも白に溢れた眼前から生きていることを自覚す…

分倍河原

ホームへと続く階段を上って、進行方向の逆側を見ると雪国だった。分倍河原駅の2番線は新宿行き。頭上の空そして正面の1番線は東京の景色で雪なんかまるで無いのだから、右側に少し見える灰色と白色の混じる屋根だけが''らしさ''を演出してる。冬がある。無…

(♡ >ω< ♡)

えぇ〜っ。よくわからないけれど私が無の人間になってから半年近く経っていることに気が付いたのはスマブラを20時間やり続けた末にゲームキューブコントローラーが壊れたから中断したときで、日の出前の刺すような寒さでもなく、昼下がりの眠気でもなく、夕…

人生の展望

(•'-'•)

ピッチ

つめたかった。 わたしはいままで忘れていた、秋や冬の道路はつめたい。 知らない土地にふらりと行って夜中に歩くなんてことはよろこんですることだったし、いましていることの一つでもある。小腹が空いたから雑にコンバースのスニーカーを履いて外に出る、…

希臘旅行記(1)

ソクラテス :その報告とは何だね。それともあの船がデロスから帰ってきたのかね、それが帰ってくれば、私が死ななければならぬという船が。 クリトン:もちろん、帰ってきたのではない。しかし私の思うところでは、スーニオンでその船を降りて、そこからやっ…