夢(1)

  倒れるようにやる気がなく自然にそのままにしておくことがコツです。気道を確保することだけを忘れずに。(倒れる人間)(倒れる人間)(倒れる人間)繰り返し行われる。虹色のモヤっとした動きをしながらおばさんは私に話しかけてくる。自らが被介護者となって倒れながら。

  

  介護・看護に関する夢を観ている、私に誰かが説明している、そういう仕事をしていることを忘れていた。そうだった。これは私の仕事の話なのか。学部生の私にはこの仕事は少し遠くの話でいまは何も関係ないような気がしたけれど、学生であることが夢だったのかもしれない。